sabakubakubakuの日記

発達障害児を育てる発達障害ワーキングマザーの日記

発達障害児にとって勉強とは

支援級在籍の息子が2年生に進級したということもあり、息子の勉強についていろいろ考えている。

 

支援級で一応それなりに算数や国語を学習しているが、いずれ環境が整い、本人が希望した時に一般級に移れる様に、そこそこの学力がついているようにしたい。

 

そう思って公文をやらせてみているが、先日のエントリにも書いたとおり、どうにも苦痛でたまらない様だ。確かに、自分が子どもの時のことを思い出すと、書き取りや計算ドリルは大嫌いだった。やっているとイライラしてくるのだ。発達障害児は反復練習を嫌う傾向があると、思い出せないがどこかで目にした様に思う。

 

また、アスペルガー児はその子が興味を示すことを、ゲームや漫画、アニメ、電車などの、オタク的な趣味であっても、尊重するのが良いと、つい先日参加した勉強会で聞いたばかりだ。趣味を介在して、他人とコミュニケーションを取るトレーニングになる、社会との接点ができる等のメリットがあるという考え方だった。

 

以前一読して、ふと思い返して再読している「ギフテッド 天才の育て方(杉山登志郎先生の共著)」という本の中で、海外でのギフテッド教育(IQが非常に高い子ども向けの教育。残念だがうちの息子はギフテッドチャイルドではなさそうだ。)についての記述があり、その子の関心にフォーカスをあて、その周辺に関連付ける形でいろいろな知識を身に付けさせるという仕組みが紹介されていた。例えば、建築に強い関心のある生徒に、強度計算に必要だからと数学や物理を教える、といった要領らしい。

 

これらの事を総合すると、アスペルガーの児童に勉強をさせるには、本人の興味のあることを探り出し、そのトピックに関連させる形で、本人が退屈しない形式で知識をインプットするのが良いのではないかという気がしてきた。何となく直感的に、うちの息子にはフィットするか知れないと思っている。

 

思い出してみると私が子どもだった頃も(そして今でも)、興味のある事、関心のある事柄ならいくらでも頭に入った様に思う。また勉強も、クイズ形式などで軽いプレッシャーがあったほうが集中できた。アスペルガーADHDなどの弱点のひとつは、衝動性を抑えるのが難しいことだ。反復練習の様に、わかっていることをひたすら繰り返すには、じっと我慢して忍耐強く取り組む必要があると考えると、衝動コントロールに問題のある子に向かないというのは無理もない。

 

何かが「好き」で、「やらずにはいられない」、「いくらやっていても平気」という感覚を活用するのが大切なのではないかと思う。

 

また前掲のギフテッド教育についての本の中に、同時処理と逐次処理についての記述があった。まず全体像を把握して、それに関する事柄を同時並行に処理するか、ひとつひとつのステップを順番に処理していき最後に全体像にたどり着くという違いだ。発達障害の認知の特性は人それぞれだと思うが、視覚優位の場合は同時処理が、聴覚優位の場合は逐次処理が合うのだそうだ。

 

一般級での一斉授業は、机に座って教師の説明や指示を耳で聞くスタイルが主なので、視覚優位者には不利だから、視覚支援や個別級での学習が必要という話は何度も見聞きした。しかし、視覚優位者は全体像を把握して情報を同時処理するスタイルなので一般級での一斉授業ではなく個別指導を、という話は初めて聞いた。目からウロコだった(私が勉強不足で気づかなかっただけかも知れないが )。

 

確かに、自分自身に当てはめると(専門家が判断したわけではないが、私は視覚優位の傾向があると思う。仕事でも口頭で言われたことは頭に入らず、何度も聞き返してうんざりされてしまうことが良くある。)、全体像やそれを行う意味や目的が分からないまま何かをするのは非常に苦痛だ(これは大概みんなそうかも知れないが)。

 

アスペルガーADHDのうちの息子が視覚優位の同時処理タイプだと仮定した場合、理想の個別指導とは、

 

・息子の興味、関心に沿った課題設定

・課題の全体像を示す(視覚的に)

・その課題について学ぶ意味を簡潔に説明(視覚的に)

・視覚に訴える学習方法で学ぶ

・反復練習よりクイズ形式などを中心に

・机にずっと座っていなくてもいい

 

うーん、日本の普通の学校では、たとえ個別支援級に在籍しても、望めない内容なのかも知れない。先ほどのギフテッド教育の本では、日本の学校で問題児扱いされたが、個別支援に理解のあるアメリカンスクールやイギリスの高校では評価されたというケースが紹介されていたが、特別支援教育が制度化されてまだ数年の日本の普通の学校では、特に同調圧力が強く、「みんな一緒」が良しとされる日本では、無理なんじゃないかと感じる。

 

高い効果を期待するなら特別なトレーニングを受けた家庭教師を雇うなり、留学するなり、親が自分で教えた方が良いかも知れないが、日本の小学校でもせっかく個別支援級に在籍しているのだから、ポイントやコツ、エッセンスを取り入れる事ができるかも知れない。

 

まあ取りあえず、小学校低学年の間は学校に慣れること、友達や学校の教職員と過ごすこと、あと最低限の読み書きが出来る様になってくれれば、それでいいやと思っている。いつか高学年、中学生、もし進学すれば高校生、大学生になって複雑な勉強をするときのために、本人の特性に合った学習方法や、進路などが選べるように、準備をしてあげられたらと思う。