sabakubakubakuの日記

発達障害児を育てる発達障害ワーキングマザーの日記

困り感の続き1 ー 自己肯定感が低い、時間感覚が弱い

 「何でもとりあえず自分が悪いと思ってしまう」

「相手の顔色を必要以上にうかがってしまう」

「言いたいこと、言うべき事を言うのに抵抗がある」

 これは、発達の特性から来ているのではなく、二次障害のトラウマなんだろうと思う。子どもの頃からしょっちゅうダメ出しされて、自分でも時間の観念がなくグズグズしていると嫌気が差していた。学校の成績は悪くなかったが、かえって、やればできるのに怠けている、根性がない、努力不足、甘えだと、周囲も自分も思っていた。

 おまけに父は今思えばどう考えても自閉症アスペルガーで、そんな父に対して母もうんざりしており、おまけに私は(大人になって子どもができるまで誰も気づかなかったけど)発達障害で育てにくい子だったに違いない。大きなパニックは起こさなかった(と思う)が、かんしゃく持ちで、しつこく、他人の神経を逆なでする言動が多かったと、自分でも思う。おそらく、愛着障害の問題もあった。

 中学校の頃から周囲になじめなくなって不登校になり、大人になってからもアルバイトや仕事を何度もばっくれた。いろいろ自分と折り合いをつけて何とかやっていける様になったのは、カウンセリングに通ってトラウマワークに取り組んでからだ。時間もお金も結構かかった。それでもうつになって今も薬を飲んでいる。

 若い頃は子どもを持つなんて自分には絶対無理と思っていたけど、カウンセリングでインナーチャイルドワークを受けて元気になるうちに、ふと自分が赤ん坊を抱いているイメージや、ゆりかごの周りをいろいろな年代の自分(インナーチャイルド)が取り囲んで、眠っている赤ちゃんを見守っているといったイメージが浮かぶ様になっていった。

 それからしばらくして、今のだんなと結婚して息子を授かったところ、4歳の頃に発達障害と診断された。驚いたけど、今までの自分の悩みの数々に答が出て成る程と思い、どうしたらいいのか見当がつく様になってきた。

 以前に比べたらだいぶマシになってきたと思うけれど、それでもまだ、自己主張や要求、断るといった事が苦手だ。自分を卑下して粗末にしていた方が、本当は嫌なのに、何だか落ち着く。汚部屋にうんざりして部屋をきれいにしてみたけれど、やっぱり散らかっている方が落ち着くし、片づいた状態をキープする習慣もエネルギーも足りないと言った感じだろうか。そこそこ回復してきていたつもりだったけど、損なわれた自己肯定感を人並みの水準にもっていくのは、やっぱり簡単ではないんだと、日々思う。

 ただ、いつの間にか、かなり沈んで落ち込んでも、どうにかやり過ごして浮上できるようになってきた。相変わらず、落ちている時は不安でたまらなく、ものすごくしんどいけど、好きな物を食べて、アファメーション的なことをして、薬のんで瞑想CDを聞きながら眠れば、そのうち大丈夫になると、何となく分かっている。年をとって図々しくなってきたのか、経験でカバーできる様になったのか、理由ははっきり分からないけれど、レジリエンスの力がついてきているのを感じる。カウンセリングや心理学的な事を勉強したり、発達障害のメカニズムについて理解が深まってきたのが効いているのかも知れない。

 

「時間の感覚がおかしい」

「スケジュールや締め切りを意識できない」

「人の気持ちを考えるのが下手」

 この3つの発達特性は、私が生活していく上での困り感がかなりクリティカルな項目の一部だ。どれも、社会人として、何か失敗をやらかした時のダメージが大きい。

 前にも書いた様な気がするが、私は時間の感覚がかなりおかしい。例えばデジタル時計の表示が17:10でも17:40でも、大して差が無い様に感じられる。息子を保育園に通わせていた時はしょっちゅうお迎えに遅れて超過料金を払っていた。

 日付についても同様で、今日が6月12日だとして、締め切りが6月19日でも6月23日でも、どちらも同じくらいの余裕がある様に思えてしまう。と言うか、余裕があるのか無いのか、イメージが何も思い浮かばないというのが多分正しい。段取りを考えて見通しを立てるのも苦手だ。大きなタスクを細かいステップに分けて考えろと時間管理的な本には書いてあるが、それが出来れば苦労はしない。

 こんな感じなので、仕事に取り掛かるのはいつも大抵締め切りの前日だ。当然、あらかじめ準備しておかなかったので出来ない箇所が出てきたり、深夜まで掛かってやっつけ仕事をしたりといった事になる。仕事以外の場面でも大して変わらない。

 また、他人の感情を汲み取る事が出来ずに的外れな発言や行動を繰り返してしまうという事については、どういった結果になるかは言うまでもない。孤立して(孤立すること自体は大して気にならない)、周囲の協力が得にくくなり、いろいろやりずらくなる。

 最近ふと、時間感覚がおかしいのも、他人の感情を読み取りにくいのも、どちらも「目に見えないもの」だからなのかも知れない、根っこは同じなのではと思う様になった。たぶん、目に見えないから分からないのだ。

 発達障害で認知に偏りがある場合、大概は視覚か聴覚のどちらかが優位だと知ってから、自分はおそらく視覚優位なんだろうと思っている。視覚支援の手法について書かれた本を読んだ時にも、自分にフィットすると感じすとんと腑に落ちた。もし、時間や日付、他人の感情が、目に見えなくて分からないのだとしたら、見える様にすれば、視覚的に感じられる様にすれば、良いのではないだろうか。

 時間については、かなり前から直感的にその事に気付いていたので、職場では自分の机の上にアナログの目覚まし時計を置いている。同僚からは、「時間なんてパソコンの画面の隅にいつも(デジタルで)表示されているじゃないですか」と、時々あきれられるが、自分にはこれが必要なのだ。本当は残り時間が目に見えるタイムタイマーも置きたいが、さすがにそれは恥ずかしい。あ、でもアプリやPC用のウィジェットを使えば目立たないかな。ちょっと探してみよう。

 日付についても、最近やっと自分なりの対応方法に落ち着いてきたと思っている。横軸に日付、縦軸に時間が表示された週間カレンダーを、3週間分並べて机の前に貼っておくのだ。これで、スケジュールが視覚的に把握できるので、締め切りまでの残り日数が5日なのと9日なのを、同じくらい時間があるとは思わなくなった(こうやって文章にしてみてもやっぱり、あと5日とあと9日の違いは、不思議なことに実感出来ない)。

 また、1日が1ページずつになっているシステム手帳を使い始めてみたところ、これもフィットした。私は別に、毎日が分刻みのスケジュールで忙しいといった事は無いので、予定を書き込むには見開き1ページの月間スケジュールで充分なのだが、1日が1ページという単位だと、これもまた月日を視覚的にとらえることができるので、予定の管理が本当に楽になった。何度もしつこいが、月ごとのスケジュール表だと、締切が翌月の3日でも30日でも、どちらも「来月」で「まだ先」だと思ってしまうのだ。

 じゃあ、人の感情はどうやったら視覚で認知できるかという事については、まだアイディアが浮かばない。以前どこかで、人が怒っている顔や、笑っている顔、困っている顔などのカードと、「嬉しい」、「悲しい」といった、感情を表す名称のカードをマッチングさせるというトレーニングを見たことがあるが、そんな要領で相手が感じていそうな感情に名前をつけて、パターンとロジックで推しはかるのが良いかも知れない。

 

 困っていることについては書きたいことがいくらでもある。長くなりすぎたので、また後で続きを書くことにしよう。