sabakubakubakuの日記

発達障害児を育てる発達障害ワーキングマザーの日記

この本はすごい 「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本」對馬陽一郎/翔泳社

発達障害系の本を見かけるとつい取りあえず買ってしまう。今回も何気なく購入した本だが、今まで読んだ大人の発達障害系の本の中で自分にどんぴしゃな内容だった。想定している就労の状況が今の仕事に近いからかも知れない。

私にとって、「そうそう、こういうことでつまづいてしまうんだよね」といった事柄について、発達障害の特性上(しかもASDADHDのそれぞれの視点から)、こういった理由でこうなってしまう、だからこういった対応が有効だ、という内容が満載だった。

まるで自分が観察されていたかの様な感じがした。という事はやっぱり、今日の××時から本社の偉い人とテレカンの予定があったのに、すっかり忘れてたといった信じられないことが起こるのは、私だけではないという事だ。良かった、私には仲間がいるし、たぶん対応方法もあるのだ。

今まで自分で経験的に編み出した技に近い記述もいくつかあり、有効性に確信が持てたし、原因も理解できた。例えば、スケジュール管理は月間見開きまたはバーティカルタイプというのは全く同感だ。私はちょっと高いけど「7つの習慣」のフランクリンプランナーで、この2種類(月間見開き+各日バーティカル)を併用している。使うごとに、この手帳はきっと、発達障害という自覚もなかったビジネスパーソンの先達が、いろいろな事を何とかしようと試行錯誤し続けた知恵の結晶なのではないかと感じている。

また、最近いちばん何とかしたいと思っている、優先順位の付け方がおかしい事のいついての理由と対策は目からウロコだった。「最新の要対応事項=最優先事項」と自動的に認識されてしまう、だから常に重要事項を自分にリマインドして優先順位をリフレッシュすればいい。なんと、そうだったのか。改めて自分の脳の仕組みの奥深さに驚くとともに、長年の先送り癖の改善に突破口が見えた思いだ。

大人の発達障害である自分をうまく飼いならす、という表現が本文の中にあったが、やっぱり、自分にどういう傾向があり、どういった理由でそういう事が起こり、どう対策を立てれば良いのかという事を理解するのが何よりだ。時間の感覚が信じられないほど弱いのも、あり得ないようなケアレスミスを連発してしまうのも、うんざりするほど無くし物が多いのも、発達障害の脳の特性なのだ。だからといって100%責任を回避できる訳ではないが、毎日毎日、内心自己嫌悪でいっぱいになりながら職場に行かなくても済むようにはなる。

もし10年前にこんな本があったら、今の自分のキャリアはどんなだっただろうかと思ってしまう。もっともっと生産性の高い人間になれていたかも知れない。悔やんでも仕方ないけど、息子が大人になって仕事をするようになる頃には、大人の発達障害への「バリアフリー」みたいな状況が進んでいると良いなと思うことにしよう。